晴耕雨読でPhilosphiaなスローライフを目指して

日々を,感じ考えるままに書き留めてみる。一部noteに移動しています

Initial Commit

何を始めるにも最初が肝心というが,大抵最初が一番難しい。

仮にも情報系の学生の端くれなので,何かを作り始める時に「環境構築」と呼ばれる通過儀礼,洗礼をしばしば経験する。これから世界に飛び込む,右も左も分からない人間にはかなり辛い所業である。自分でもよくわからないコマンドを打ち込み,変なところで「rm(削除)」をしないように注意しつつ,パス(PC上の"住所")が通らなかったらその設定をして...。あのハードルは下がらないものか,と毎度毎度思う。

 

今この瞬間も,その環境構築をやっているのだろう。Git*1を使っていると,一番最初にcommit("保存")した時には"Initial Commit"という名前がつく。タイトルすら考えつかなかったので,ちょっと借用させてもらった。

何を目的にするか考えてはみたが,大それた目的を掲げても,あとが続かなそうだ。私の親しい友人にはよく知られているが,私は,適当なことを思考のままに書き連ねる方が向いている。恐らくはそのスタイルで,日々感じることを,何の脈絡もないエッセイ風の文章で適当に投稿していくことになるように思う。何か情報を得ようだとか,専門的な知識を得ようだとか,ビジネスを立ち上げてみようだとか,そういう素敵な志をお持ちの方*2は,どうか期待しないでいただきたい。

 

ただ,強いて目的があるとすれば,今の所ブログのサブタイトル?としている,「私はどこから来たのか 私は何者なのか 私はどこへ行くのか」を知ることにあるのだろう。言わずもがなゴーギャンの絵*3の題から拝借させていただいたが,「我々」を「私」と変えてみた。「我々が何者で,どこへ向かうのか」は,様々な先生方やメディアが色々なビジョンを見せてくださっている*4し,色々なところでそれらを拝読・拝聴する機会がある。一方で,日々を感じ考えるままに言語化していくことを通じて,私自身が何者で,どこへ向かうかを,私自身も知ってみたいという心持ちがある。よくわからないが「頭の中をのぞいてみたい」という需要が,私自身以外にも少しばかりあるらしいので,それは満たせるかもしれない。

あとは,人があまり気に留めないことをしつこく考え理解していく,哲学者的な生き方をしている自覚はあるので,日々の光景を切り取り,それを感じ考えてみることを通じて,世の中の面白さ向上に,多少は貢献できるかもしれない。

 

「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。」(土佐日記

それと同じノリで,周りが結構やってるから始めてみる安直さなのだが,この文は「それの年の師走の二十日あまり一日の日の、戌の時に門出す。」と続く。奇しくもその門出の日と一日違いで*5始めてしまったらしい。彼の文才と叙情豊かな描写には遠く及ばないが,日々を書き留める日記として,時間を見つけて時々更新していきたいと思う。

 

 

 

*1:バージョン管理システム, https://git-scm.com/

*2:軽蔑でなく純粋な尊敬を持って見ている点をご留意いただきたい

*3:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%91%E3%80%85%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%8B%E3%82%89%E6%9D%A5%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B_%E6%88%91%E3%80%85%E3%81%AF%E4%BD%95%E8%80%85%E3%81%8B_%E6%88%91%E3%80%85%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%B8%E8%A1%8C%E3%81%8F%E3%81%AE%E3%81%8B

*4:最近読んだ本でいくつか挙げるなら,

あたりがオススメだろうか

*5:暦が違うだろというコメントは甘んじて受け入れる