晴耕雨読でPhilosphiaなスローライフを目指して

日々を,感じ考えるままに書き留めてみる。一部noteに移動しています

「書き方」からみる、政党政策比較(1) 外交・安全保障

はじめに 7年8ヶ月の長期政権となった安倍首相が昨日,辞任の意向を述べた.同時に,次期総裁(いわゆる「ポスト安倍」)が誰になるか,という議論や様々な憶測が飛び交っている.一方,野党を見ると,立憲民主党と国民民主党の大部分の議員を始め,旧民主党…

お知らせ:noteへの一部移行について

ご無沙汰しております.最近,鷲田清一やロラン・バルトの随筆に触れて,自分でも書いてみたくなったので,一部"note"に移行しようかな,と思っております. https://note.com/yuki_kubota (以下,191219更新) 上記のnoteは,週に1度程度,何かテーマを決…

アメフト観戦のススメ:素人による素人のための観戦の手引き

はじめに:アメフト観戦のススメ 先日,友人に誘われてアメリカンフットボールの関東学生リーグの観戦に行った.アメフトの試合を見るのはこれが初めてだが,ゲームルールの面白さや戦略性の高さに心を惹かれた. 最近はラグビーW杯の日本の躍進以来,ラグビ…

対話デザインと科学コミュニケーション(2) 〜思想編〜

はじめに 背景:科学/学問と社会を取り巻くさまざまな問題 (1)社会の分断の危機 (2)記号消費社会の果てに (3)疑似科学との仁義なき戦い (4)科学信仰・科学原理主義との望まぬ戦い (5)科学/学問への無関心層の増加 1. 対話デザインとは何か 対話デザインの根…

対話デザインと科学コミュニケーション(1) 〜歴史編〜

はじめに 令和が始まり2ヶ月。平成最後の日に自分自身の研究・学業部分についてのセーブポイントをセットした*1が,副業として細々と考察・実践を続けている科学コミュニケーション(SC)やアカデミックコミュニケーション(AC)関連の備忘録をまだ書いてい…

私の平成史 〜余は如何にして情報学徒となりし乎〜

平成の終わりに 〜ヒューマンスケールとしての元号〜 平成31年4月30日.明日から令和がはじまる.私は今大学院生であることから察される通り,平成の初めの方の生まれであるため,昭和から平成に移り変わる瞬間を見ていない.あの時は天皇陛下(昭和天皇)の…

備忘録:なぜ「氷川神社」は東京近郊に多いのか?(前編)

はじめに 2ヶ月ぶりの更新.3月4月と慌ただしく色々こなしていたら書く暇がなかった,というよりも,最初の方の記事を重くしすぎたせいでハードルを上げてしまっていたのが大きい気がする.流石に1記事が1万字程度になるのは,趣味程度の書き物の丈に合わな…

寸評:東大現代文 平成30年度・野家啓一『歴史を哲学する』

*この記事は,東大現代文の点数を手っ取り早くあげたい方が来るところではないので悪しからず。やることがなく暇を持て余した受験生や,課題に飽きた大学生のための暇潰し程度の記事です。 はじめに 先日,偶然に東大の過去問を見てみたら,昨年の出題が野家…

雑記:NTT研究所・インターン体験談

はじめに 先日,NTT厚木研究開発センターにて,2週間の研究インターンに参加した。普段はこのブログを「日常のエモさ」の言語化と思考の整理に使っていたけれども,たまには需要がありそうな?話題を取り上げてみる。 なお「体験談」と銘打っている通り,記…

読書メモ:湊かなえ『ポイズンドーター』『ホーリーマザー』

湊かなえの作風:「一人称の語り/騙り」 湊かなえの作品は,大学1年の時に駒場の生協でイヤミスの代表格とされる『告白』を買って以来,その描写の独特さに惹かれる部分があった。彼女の作風が,他の作家と一線を画すのは、徹底して「一人称の語り/騙り」を…

幼児向けアニソン傾聴のススメ(試論)

ドラえもん・ポケモン・アンパンマンとの再会 先日,友人とカラオケに行った際,ふとしたきっかけでアニメソング(アニソン),それもドラえもん,ポケモン,アンパンマンなど,子どもの頃によく見るようなアニメソングの掛け合いになった。カラオケに来た大…

『叫び』と『絶望』を見る体験 ムンク展@東京都美術館

ムンクの内なる『叫び』を見る 結論から言うと,この展覧会は,凄まじく面白い。あと2日しかない中で宣伝するのが申し訳ないくらいに。今まで40くらいの展示を訪れた*1けれども,感性に訴えかけてくるエネルギー,それが他の回顧展・展覧会を圧倒している。…

創作紀行:『冬眠』『ネッカーの寝覚め』

しがない学生の東京創作紀行 *この節では,創作紀行の前座を書いているので,創作2編を読みたい方はここを飛ばして,『冬眠』『ネッカーの寝覚め』の各節に進んで欲しい。*1 友人と「変な遊び」を考えて,実際にやってみるのが休日の一つの楽しみである。例…

年末年始の小説寸評 『コンビニ人間』・『人魚の眠る家』

年の瀬の品定め 2018年も終わりに差し掛かったある日,本屋に立ち寄った。本を手にとり,裏表紙にあるあらすじを読み,気になったら中をパラパラとめくってみる。暇なときは,論文か結構マニアックな評論をネットの森から発掘して,時には評論をポチって読む…

Initial Commit

何を始めるにも最初が肝心というが,大抵最初が一番難しい。 仮にも情報系の学生の端くれなので,何かを作り始める時に「環境構築」と呼ばれる通過儀礼,洗礼をしばしば経験する。これから世界に飛び込む,右も左も分からない人間にはかなり辛い所業である。…